西村美東士 プロフィール



・白百合女子大学生涯発達研究教育センター研究員 ・前 聖徳大学教授、社会教育学
・元 徳島大学大学開放実践センター教授


職          歴          等
年 月 事 項
昭和51年 4月 勤労青少年指導者大学講座(労働省)第一期生
昭和52年 4月 東京都教育委員会社会教育主事補 (東京都府中青年の家、東京都武蔵野青年の家、東京都教育庁社会教育主事室勤務)
昭和61年 4月 国立社会教育研修所専門職員、国立教育会館社会教育研修所(現国立教育政策研究所社会教育実践研究センター)専門職員(昭和62年4月〜)
平成 2年 4月 昭和音楽大学短期大学部助教授
平成10年 4月 徳島大学大学開放実践センター助教授、教授(平成14年4月〜)
平成16年 4月 聖徳大学人文学部児童学科教授(〜平成18年3月)、聖徳大学生涯学習研究所(生涯学習社会貢献センター)研究員(〜現在)、人文学部生涯教育文化学科教授(平成18年4月〜平成28年3月)、文学部文学科教授(平成25年4月〜現在)
平成28年 9月 聖徳大学大学院児童学研究科教授(博士前期課程)(〜現在)

学会及び社会における活動等
学会活動
昭和61年 4月 日本生涯教育学会会員(〜現在)
昭和61年 4月 日本社会教育学会会員(〜現在)
平成12年 4月 大学教育学会会員(〜現在)
平成14年 4月 産業教育学会会員(〜現在)
平成21年 4月 日本子育て学会会員、理事、研究交流委員長(〜現在)
科研費等
平成14年 4月 科研費(成果公開データベース)「青少年問題に関する文献データベース」研究代表者(〜17年3月)
平成17年 4月 科研費(C)「現代青少年に関わる諸問題とその支援理念の変遷」研究代表者(〜19年 3月)
平成17年 4月 私立大学学術研究高度化推進事業社会連携研究推進事業(研究代表者 松島鈞)「連鎖的参画による子育てのまちづくりに関する開発的研究」原案作成者、研究統括(〜22年3月)
平成26年 4月 放送大学教育振興会助成研究「キャリア教育のための暗黙知教材の開発」研究代表者(〜29年3月)
平成28年 4月 科研費(C)「個人化する若者に対する社会化支援における暗黙知の解明」研究代表者(〜現在)
その他
平成25年 4月 日本教育新聞社『週刊教育資料』書評執筆者(現在に至る)
賞 罰
昭和59年10月 全国社会教育委員連合社会教育研究論文最優秀賞受賞 論文タイトル「社会教育施設に『関係』のあふれた情報提供機能を」


学 外 委 員 等
1 研究員 ○社会教育協会、ベネッセ教育研究所、生涯学習開発財団、全国生涯学習まちづくり協会等民間研究員5件
○国立教育会館等公的機関研究員6件。
2 専門委員・審議会委員 ○(財)AVCC視聴覚コンサルタントセンター、中央青少年団体連絡協議会、国際青少年育成財団理事、全日本社会教育連合会月刊誌「社会教育」編集委員等民間機関委員4件、
○文部省衛生通信利用推進委員会、メディア教育開発センター、文部省全国の生涯学習情報のシステム化に関する調査研究調査研究協力者、神奈川県青少年総合研修センター、東京都青少年センターヤング情報プラザ、総務庁青少年対策本部青少年情報研究会、東京都青少年センター運営委員会会長、いわき市21世紀プラザ等整備基本計画検討委員会委員、神奈川県保健医療人材育成検討委員会委員、横浜市港区南区役所まちづくり塾運営委員会、神奈川県生涯学習ボランティアバンク部会長、八潮市ボランティア推進審議会委員等公的機関委員26件
3 生涯学習推進協議会等委員 ○佐野市、桶川市、東金市、柏市、東京都、練馬区、葛飾区、中野区、港区、葛飾区、豊島区、台東区、練馬区、大和市、神奈川県、南淡町等自治体21件
4 社会教育委員 ○葛飾区、新宿区、厚木市、徳島市社会教育委員4件


著 書 等
著書、学術論文等の名称 単著・共著の別 発行または発表の年月日 発行所、学会雑誌等
又は発表学会等名称
概 要
<T著書>
1 社会教育の計画とプログラム 共著 昭和62年1月  25日 担当部分「学習情報提供事業の企画と展開−人間が学習情報を求めている」、全日本社会教育連合会、pp.291-306、16p、岡本包治、小山忠弘、福留強、西村美東士

学習情報提供においては、新鮮な情報の収集、情報ニーズへの対応、収集情報の領域の拡大、地域情報・行政情報の重視などが重要であるとした。また、情報ネットワークシステムにおいて、市民自身の手による調査・研究と連携するよう提唱した。
2 青年そして都市・空間・情報 共著 昭和62年4月 10日 担当部分「現代都市青年と情報−ヤングアダルト情報サービスの提唱」、恒星社厚生閣、pp.115-156、42p、高橋勇悦、田中治彦、平林正夫、西村美東士、川崎賢一、内藤辰巳 「青年の情報環境」について、情報化不適応、情報の特質、限界、情報能力と情報必要の観点から、その実態を把握した。また、「ヤングアダルト情報サービス」として、1青年の要求情報・必要情報、2人間の情報、3生活の情報、4連帯の情報、5地域情報と行政情報の5つの情報提供の重要性を主張した。

3 学社連携の理念と方法 共著 昭和62年8月 10日 担当部分「学社連携の具体的方策」、全日本社会教育連合会、pp.127-146、20p、日高幸男 福留強、西村美東士 少年団体と学校とが連携を図っている事例として、名古屋と横浜の子ども会について、教師から郷土について学んだり、郷土資料の収集・展示をしたりしている事例として、埼玉県上尾市・与野市小学校PTAについて分析した。


4 学習情報の提供と活用 共著 昭和62年8月 28日 担当部分「学習情報の提供と活用の実際」、実務教育出版、pp.95-122、28p、山本恒夫・清原慶子、西村美東士 いくつかの自治体の学習情報提供事業の事例を挙げ、縦割行政の打破、民間情報の提供、提供できない情報への問題意識、自由で文化度の高いイベントの開催などの重要性を主張した。

5 生涯学習の方法 共著 平成1年4月  1日 担当部分「生涯学習の原理」、実務教育研究所、pp.7-32、26p、高桑康雄 本家正文、西村美東士 生涯学習においては個人性の原理が重要であるとした上で、学習活動の発展段階に応じた援助方法及び生涯学習の方法について論じた。

6 現代公民館全書 共著 平成1年5月  18日  担当部分「ヒューマンネットワークと人材活用」、東京書籍、pp.266-282、17p、湯上二郎、坂本登、、加藤雅晴、野島正也、西村美東士

公民館と地域組織・団体との協働の意義を明らかにした。また、自主的学習グループ・サークルの育成と援助及びグループリーダー養成事業について、その対象、方法、内容のあり方を論じた。
7 メディア革命と青年 共著 平成1年6月  15日  担当部分「パソコン・パソコン通信と青年−成熟したネットワークとは何か」、恒星社厚生閣、pp.109-141、33p、高橋勇悦、川崎賢一、西村美東士

パソコン通信の経済性について述べた上で、スタンド・アローンであるパソコンがネットワークすることの意義、パソコン通信における新しい「知」の誕生と「集団」の形成について論じた。
8 生涯学習ハンドブック 共著 平成1年8月  1日  担当部分「高齢者教育の学習課題」、第一法規出版、pp.190-191、2p、山本恒夫編
ジェネレーションとライフステージのとらえ方、個人的課題と社会的課題の関連について論じた上で、学習課題の実際の領域を示した。

9 生涯学遊ネットワーク 共著 平成1年10月 10日  担当部分「ロール・プレイングの活用」「団体・グループの仲間づくりの演出」、日常出版、pp.70-76、87-90、4p、福留強編 青年にとっての団体・グループの仲間づくりとして、みんながしゃべる会議、寝食を共にする合宿の意義について論じた。ロール・プレイの活用については、てれないこと、実感をともなって見ることによって、「信頼感」を呼びおこすことができるとした。

10 生涯学習か・く・ろ・ん 単著 平成3年4月  25日  学文社、237p 本書の構成は次のとおりであるT「個の深み」への注目、そして、支援=1社会教育における組織と個人、2講義型学習と社会教育、高等教育、3「個の深み」を支援する講義技術。U情報の主体的な受信・発信をめざして=1現代都市青年と情報、2パソコン・パソコン通信と青年、3パソコン通信は生涯学習に何を与えるか。V主体的な学習を個人がとりもどすために=1子どもたちの団体活動、2地方自治体における学習プログラム作成の視点。

11 生涯学習とまちづくりQ&A 共著 平成3年8月 30日   担当部分「学習情報提供と学習相談の体制づくりの意義と方法」、第一法規出版、pp.98-100、3p、岡本包治監修 学習情報提供と学習相談の体制づくりのために、次の3点について説明した。1学習情報提供の意義と内容。2学習情報提供の具体的方法とネットワーク化、3学習相談の意義と方法。

12 社会教育計画 共著 平成3年11月  5日  担当部分「地方自治体の役割−学習プログラム作成の視点からとらえる」、学文社、pp.144-168、25p、倉内史郎、鈴木真理、西村美東士 団体中心主義から施設中心主義への転換、ピラミッド型からネットワーク型への転換、ネットワーク型問題提起の公的役割について、その意義を主張した。また、「年間事業計画の作成」については地域実態・行政実態の把握、学習要求の把握、「公的課題」の優先、学習課題の整理等の重要性を指摘した。

13 生涯学習ナウ 共著 平成3年11月  13日  担当部分「学習情報の提供」、日本教育新聞社、pp.271-285、15p、福留強編 学習情報提供の意義、コンピュータ活用、各種メディアの有効活用、ギブ・アンド・テイクの情報交流について論じた。
14 生涯学習ナウ 共著 平成3年11月  13日  担当部分「青少年と生涯学習」、日本教育新聞社、pp.161-181、21p、福留強編 「生涯学習における少年教育の推進」については生涯学習としての少年教育の特徴、体験・参加・参画のもつ教育力、地域・集団のもつ教育力を指摘した。「生涯学習における青年教育の推進」については、仲間や社会との交流によって深まる青年の個と、これを尊重し助長するための視点について論じた。

15 季刊教育法 共著 平成3年12月  25日  担当部分「社会教育の新しい展開からみた学校週五日制」、エイデル研究所、86号、pp.27-33、7p 1青少年団体自身が拒否すべき安易な受け皿論、2新しい土曜日の個別性、3新しい土曜日が求める主体性、4ヒエラルキーへの従属からネットワークの主体へ、5「個の深み」とMAZE(社会教育の新しい展開)。
16 教職研修 キーワード生徒指導 共著 平成4年8月  1日    担当部分「野外活動・自然体験活動」「野外文化活動」「図書館」、教育開発研究所 「野外教育活動・自然体験活動」としては、自然体験重視の背景、自然体験の不足は何を招くか、社会教育での取り組みの概要などについて述べた。「野外文化活動」としては、用語誕生の経緯、事業のねらい、「図書館」としては、サービス内容、児童サービスの問題、図書館における青年のとらえ方について論じた。

17 社会学の宇宙 共著 平成4年11月  25日  担当部分「授業の楽しみ方」、恒星社厚生閣、pp.13-21、19p、川崎賢一、藤村正之、西村美東士 学生の主体的な学習方法と、その支援としての授業のあり方について論じた。内容は、授業の楽しみ方、まじめな人の問題点、学生自身の主体の所在への問い、知のヒエラルキーへの対処方法とネットワーク型学習の方法などである。

18 社会学の宇宙 共著 平成4年11月  25日  担当部分「新しい情報収集へのステップ」、恒星社厚生閣、pp.68-77、19p、川崎賢一、藤村正之、西村美東士 新しい情報収集へのステップとして、過去の知の重力圏からの脱出、本の私有と共有の方法、電子化された情報・映像化された情報への対応、情報とストロークの発信方法などについて述べた。
19 生涯学習施設ネットワーク化 共著 平成5年2月 15日  担当部分「学習相談の意義・方法・課題」、ぎょうせい、pp.272-295、24p、岡本包治編 学習相談は、従来の日常的相談でも、現在の学習情報提供でもないとした。その上で、コンピュータの効果的活用と人間の介在の必要性について述べ、「ネットワークのなかでともに育つ」ことが重要であると主張した。

20 こ・こ・ろ生涯学習 単著 平成5年3月  31日  学文社、246p 本書の構成は次のとおりである。T生涯学習するこころとは何か=1フリーチャイルドの心をとりもどす、2生涯学習理念はなぜ新しいのか、3学校週5日制で問われる大人の主体性。Uこころを開く態度変容の学習=1こころを開いて交流できる仲間づくりの方法、2授業の主体的な楽しみ方、3情報へのネットワーク型アクセス。V主体的学習へのいざない方=1学習相談がめざすもの、2保護や管理ではなく自由への恐怖を与える。

21 人生の社会学 共著 平成5年4月 10日  担当部分「現代青年の意識と行動」、学文社、pp.31-46、16p、安藤喜久雄編 学生の「出席ペーパー」と教師のコメントという双方向のやりとりを俯瞰しながら、若者の人生の課題に応えようとした。勤勉主義のしがらみから抜け出せないでいる学生に対して、自らの主体的な思考で自らの問題について判断したり言葉や行動を選択したりすることから逃げようとしているのではないかと教師は揺さぶる。そのほか、身勝手な恋愛観、今の自分も他人も判断したくない気持ちなどの若者の傾向を指摘し、教育に対して「管理や保護よりも自由を」と提唱している。

22 社会教育委員必携 共著 平成5年4月  20日  担当部分「学習情報の提供と相談体制」、学文社、pp.176-185、10p、福留強編 学習情報提供の意義と方法については情報ネットワークの意味、システムの全体像、広域的全国的ネットワーク化の動向、実際の留意点について論じた。学習相談の意義については学習相談の意味、特徴、カウンセリングマインドの必要性、ネットワークとしての学習相談の運営方法について論じた。

23 生涯学習と学校5日制 共著 平成5年4月  30日  担当部分「生涯学習と文化の街づくり」、エイデル研究所、pp.74-86、13p、岩淵英之編 生涯学習社会のなかでの文化の位置については、「私は音楽はだめです」と平然とは言えない文化風土の重要性を提唱した。好きだからこそ行う生涯学習・文化活動の良さ、それぞれの文化活動の価値には序列がつけられないことについて論じた。その上で、「文化の街づくりの構想」として、「個」を歓迎する文化の空間づくりを提唱した。

24 まちを創るリーダーたちU 共著 平成5年12月  20日  担当部分「私らしさ咲かせます、楽習のまち栃木県佐野市」、学文社、pp.223-235、13p、福留強編 平成4年12月佐野市生涯学習推進協議会「佐野市生涯学習推進基本構想」これを生涯学習推進の中心に近代的な「個の確立」を据えているとして評価した。そして、ボランティア活動・社会参加活動までもが、楽しさを感じながら行われ、しかも、それぞれの「自分」が生きている価値をよく噛みしめて味わうことにつながっていると主張した。

25 成人学習論と生涯学習計画 共著 平成6年3月  1日  担当部分「地方自治体における生涯学習計画の実際」、亜紀書房、pp.111-157、47p、倉内史郎、土井利樹、西村美東士 東京都生涯教育計画前史については、現実と理想の乖離、生涯教育計画の萌芽として、計画準備期については、「コミュニティ・カレッジ構想」の出現、「推進懇談会」の発足、社会教育計画と生涯教育計画の連動の前兆として、開始期については社会教育計画・生涯教育計画・総合計画の各期を分析し、その課題と展望を示した。
26 都市青年の意識と行動 共著 平成7年5月  10日  担当部分「若者にとってのネットワーク形成の困難と可能性」、恒星社厚生閣、pp.155-174、20p、高橋勇悦、川崎賢一、西村美東士 神戸・杉並の青年意識調査結果を分析し、現代青年の問題の根底に、「みんなが同じことを考えて同じものを好きになること」を自分にも他人にも求めてしまい、そのために、自分を不幸にしたり、他者の個性や自由を蹂躙して迷惑をかけたりしてしまう仲間集団(ピア・グループ)の存在を見いだした。これを親密・淡白・親友不在の3グループの比較によって検討した。
27 学びのスタイル 共著 平成8年10月  15日  担当部分「生活講座−ネットワークのつくり方」、玉川大学出版部、pp.232-252、21p、赤尾勝己、山本慶裕、西村美東士 1自発性とは何か、2パソコン通信によるネットワークの知、3ピアコンセプト−協調や仲良しよりも知的水平空間のネットワークを、4枝葉としてのネットワーカーの心構え、5気づきと癒しのネットワーク−不信と孤立の同質上下競争から、信頼と共感の異質水平共生へ。

28 癒しの生涯学習 単著 平成9年4月  10日 学文社、156p 本書では、青年期の葛藤、自立への煩悶の中で見出そうとしている個の確立への展望を、大学教師と学生という関係の中で、臨床的に明らかにしようとした。また、カウンセリングという具体的で実際的な手法で、「人間はなぜ生きるのか」「どう生きればよいのか」について探る指標を提示しながら、一方では、生涯学習の基本的な問題を描き出して、その問題解決を意図した。

29 癒しの生涯学習(増補版) 単著 平成11年3月  10日  学文社、172p 「『癒しの生涯学習』その後」の章を設け、次の節を付記した。1三つの学歴社会を打破し、水平異質共生社会へ、2自己決定や共感はしてもしなくてもよいものか、3生涯学習と癒し=内なる敗北主義から抜け出す方法、4自己決定の人生と生涯学習、5レスポンスの獲得方法、6後向きを否定しないで、7受容と共感の態度変容の支援方法、8偶発的学習による態度変容=毒と薬の両面価値の真実、9成人学習者としての度変容、10大人に対する心の教育や指導は可能か、11わたしたちはどんな心をもちたいのか。

30 みんなぼっちの世界 共著 平成11年5月  20日  担当部分「ネットワーク−ヒエラルキーからピアへ、ピアからネットワークへ」、恒星社厚生閣、pp.133-134、2p、富田英典、藤村正之、西村美東士 同一化せずとも『異なる他者』を受容することができるようになるための基本的信頼感、多少迷惑をかけあっても折り合いをつけることができるようになるための共感的理解の能力、自分らしさを現実のなかで実現するための実践的な自立力。以上の3点が、ネットワークにおいて重要であると主張した。

31 生涯学習の計画・施設論 共著 平成15年4月  18日  担当部分「青少年教育施設の活動・経営をめぐる問題」、学文社、pp.153-167、15p、鈴木真理、守井 典子、西村美東士 青少年教育施設の基本的性格と歴史をたどり、宿泊型施設における指導性と専門性の困難、青少年教育施設に求められる個人化/社会化機能等について論じた。また、「団体宿泊訓練への新たな理解」として、「究極的な主体はあくまでも個人であり、その個人化は、敬遠されるどころか、より望ましい社会化につながるものとして歓迎され、支援される」ことが重要だと主張した。

<U学術論文>
1 個の深みを支援する新しい社会教育の理念と技術(その1)〔査読付〕 単著 平成3年3月  15日  昭和音楽大学、『昭和音楽大学研究紀要』、10号、pp.135-150、16p 「講義型学習と社会教育、高等教育」については社会教育のアナロジーとしての高等教育、講義からの「逃避」に隠された弱点−多数者の主体性の支援からさらに「個の深み」の支援への発展、「個の深みを支援する講義技術」については、反応・発展の個別化の促進方法、書くことの意義と実際について論じた。

2 生涯学習時代における文化映像の製作・保管・活用に関する調査研究 共著 平成3年3月  31日  担当部分「学習(文化)情報提供における映像活用の課題」、文化映像研究会、科学研究費総合研究A中間報告、pp.47-48、2p、島田外志夫他 「文化」の観点に立ち戻って考えてみても、「文化」をリアルに伝達するための一つの「手段」としての「映像」のもつメリットは、無視しえないわけであるから、「文化」を含む学習情報の提供に映像を有効活用することは、今後の重要な課題になると指摘した。

3 個の深みを支援する新しい社会教育の理念と技術(その2)〔査読付〕 単著 平成4年3月  15日  昭和音楽大学、『昭和音楽大学研究紀要』、11号、pp.67-84、18p 授業による学生の気づきの記述内容を分析し、次の特徴と課題を抽出した。学生から教師へのストローク、教師から学生へのストロークの反映、授業中の自己の体験の客観視、自己表現の不器用さと表現の解放、強力な幸福願望と自己の幸せについての懐疑、学校教育への怨恨、学習に対する強迫観念的な態度、集団への帰属に対する拒否感、自分の過去や他人への気づき、自分自身への気づき。

4 個の深みを支援する新しい社会教育の理念と技術(その3)〔査読付〕 単著 平成5年3月  15日  昭和音楽大学、『昭和音楽大学研究紀要』、12号、pp.49-65、17p 授業による学生の気づきの記述内容から次の特徴と課題を抽出した。授業が勝負であること、学生の非主体的学習態度への教師のエンカウンター、教師や他人の自信を不快に思う敗北主義の問題点。
5 生涯学習の生態学 共著 平成5年3月  31日  担当部分「学習内容・方法の特徴的な事例」、野間教育研究所、野間教育研究所紀要、37号、pp.19-23、5p、倉内史郎他 1学習の目標、成果、態度などの高度化、2メディアの有効活用とメディアからの自立、3余暇自体の質的な高度化、4女性の生涯学習のインパクト、5自分自身のこころへの関心、6自分と社会の新しい関係、7集団学習の新たなる展開。

6 勤労青少年野社会参加に関する調査研究 共著 平成5年3月  31日  担当部分「青少年の社会参加に関する最近の行政発行資料等の動向」、勤労者リフレッシュ事業振興財団、労働省委託事業pp.112-119、8p、坂口順治編 毎年発行されている『青少年問題に関する文献集』(総務庁青少年対策本部)作成のために、全国の自治体や関係団体などから1990年4月から1992年3月までの2年間の間に発行された文献を調査し、概要を報告した。

7 科学研究費A報告書「生涯学習時代における文化映像の製作・保管・活用に関する調査研究」 共著 平成5年3月  31日  担当部分「生涯学習の現段階からみた映像活用の課題」、文化映像研究会、pp.60-68、9p、島田外志夫他、 1生涯学習の振興を促す国立映像センターの役割、2生涯学習振興法と映像基本法の制定、3生涯学習情報提供事業から見た文化映像の分類・整理の法、4生涯学習時代における大学のあり方と国立映像大学、5映像が生涯学習に与えてくれるもの。
8 個の深みを支援する新しい社会教育の理念と技術(その4)〔査読付〕 単著 平成6年3月  15日 昭和音楽大学、『昭和音楽大学研究紀要』、13号、pp.59-76、18p 知的水平空間においては、自らの意志を曲げてまで、実体のあいまいな「社会のモラル」というプレッシャーに順応して同質化や同一化をする必要はない。むしろ、たがいが異質だからこそ、その異質の交流によって、それぞれが変わり続けること、成長し続けることができる。

9 個の深みを支援する新しい社会教育の理念と技術(その5)〔査読付〕 単著 平成7年3月  15日  昭和音楽大学、『昭和音楽大学研究紀要』、14号、pp.101-115、15p 授業による学生の気づきの記述内容から次の特徴と課題を抽出した。1「進路」という社会の事実と真実、2真実追求の辛さはどこにあるか、3自由の辛さはどこにあるか、4知的水平空間における感情表出と「求め学ぶ」学習態度。

10 科学研究費総合研究A『都市と世代文化に関する実証的研究』研究成果報告書 共著 平成7年3月  31日  青少年研究会、pp.151-170、20p、藤村正之編、「若者にとってのネットワーク形成の困難と可能性」 神戸・杉並の青年意識調査の結果分析から次の結論を導き出した。1知的主体性や自立的価値の要請、2親密・淡白・親友不在の3つの突出グループ、3あてにならない交友関係における「個別性」、4親密型の杉並、淡白型の神戸、5一人暮しによる交友関係の親密化、6スポーツ系の親密、文化系の淡白、無所属の親友不在、7親密の道具としてのダイヤルQ2、8他者や社会を否定する「親友不在型」の不満、9与えられた現実に自ら埋没する「淡白型」のリアルな孤独、10他者や社会の目に追い回される「親密型」の過剰適応コミュニケーション。

11 個の深みを支援する新しい社会教育の理念と技術(その6)〔査読付〕 単著 平成8年3月  15日  昭和音楽大学、『昭和音楽大学研究紀要』、15号、pp.127-145、19p 授業による学生の気づきの記述内容から次の特徴と課題を抽出した。1積極的消極のうえでの積極的積極、2若者の巣立ちの場としての地域を地域自身が受容できるか、3自己受容と自己変容、4自罰のデリケ−トと他罰のデリケ−ト、5援助者としての責任と無責任、大学生が学ぶ理由。

12 青少年育成地域活動をめざして(まとめ) 単著 平成8年6月  1日 神奈川県青少年総合研修センター、『神奈川県青少年関係調査研究報告書』、18号、pp.84-94、11p 1自然体の育成活動を、2地域と人間の真実に出会う、3対象から主体へ、対策よりも支援を、4不幸せな現代社会と大人たち、5フツーの大人たちも幸せになれる育成活動、6フツーだからこそ、ワガママだからこその、自立の地域活動。

13 個の深みを支援する新しい社会教育の理念と技術(その7)〔査読付〕 単著 平成9年3月  15日   昭和音楽大学、『昭和音楽大学研究紀要』、16号、pp.43-58、16p 授業による学生の気づきの記述内容から次の特徴と課題を抽出した。1防衛的態度に追い込む家族関係の病理、2奴隷の覚悟と自己決定、3「防衛→批判→主体性獲得」の双方向教育。

14 社会教育関係者にとっての電子メールの存在価値−自負できるプライバシー、二次利用されたい著作権の誕生 単著 平成9年3月  31日  財団法人AVCC、平成8年度文部省補助事業生涯学習関連施設調査研究報告書、pp.94-97、4p、財団法人AVCC調査研究アドバイザー委員会編 1N対Nのコミュニケーションの「道具」としての電子メール、2社会教育職員のメーリングリストの活用、3水平異質共生の出会いによる気づきと癒しの仮想的コミュニティ、4自負できるプライバシー、二次利用されたい著作権。

15 癒しの大学開放−徳島大学大学開放実践センター公開講座「私らしさのワークショップ」報告〔査読付〕 単著 平成11年6月  30日  徳島大学大学開放実践センター、『徳島大学大学開放実践センター紀要』、10巻、pp.87-112、26p 1自己中心主義の評価、2他人に関心を寄せるようになることの意義、3他者の幸せを感じるときへの共感の誘発、4自己の価値観への気づき、5「あげる」と「もらう」だけの相互協力の意義、6「裏講座」における多角的交流の意義、7自分の気持ちを相手に伝える能力の育成、8わかってもらう、わかってあげようとすることの意義、9社会に役立つわたしという存在確認、10「わからなければわからないなりにそれなりの答えがある」ということの理解。

16 1990年代青少年教育施策と理論の文献分析−10年間の青少年問題文献ドキュメンテーションから−〔査読付〕 単著 平成12年6月  30日  徳島大学大学開放実践センター、『徳島大学大学開放実践センター紀要』、11巻、pp.27-52、26p 1990年代の青少年教育施策理念を関連文献の分析から次のとおり把握した。1初頭の動きとしての臨教審/個性重視/生涯学習、2大人の個が問われる学校週5日制/「心を育てる」、3個別に多義的に生きる個−自由時間再評価/自分さがし、4固有の身体をもった個−臨床の知/体験学習と冒険教育/生きる力、5他者との関係のなかで生きる個−癒し/居場所/準拠個人/第4の生活の場、6共同体のなかで生きる個−団体活動/学社融合/第4の領域、7他者から承認されて生きる個−カウンセリングマインド/自己決定、8貢献することによって生きる個。以上から大学開放にとっての意味を論じた。

17 SCSを活用した遠隔教育のあり方−徳島大学大学開放実践センターでの試みから−〔査読付〕 単著 平成12年9月  30日  日本生涯教育学会、『日本生涯教育学会論集』、21号、pp.21-27、7p 1本事業の概要、2本事業の成果と課題、3来年度事業の方向、4遠隔教育のワークショップ化の提唱−ピア(同質の仲間)ではなく、異なる他者との臨床的真実の出会いをめざして、5結語(「協働」の遠隔教育によって我々が得るものは、究極的には、相手の「個の深み」との出会いということができる)。

18 ワークショップ型授業の構成要素とその効果−学生の自己決定能力を高める授業方法〔査読付〕 単著 平成12年11月  10日  大学教育学会、『大学教育学会誌』、22巻2号、pp.194-202、9p 2日間の「生涯学習概論」の授業で、学生がどのように自己や他者に対する気づきを得たのか、その変容の過程を解明することによって、学生の自己決定能力を高める授業の構成要素とその効果を明らかにした。第1に、ワークショップ型授業によって、即自から対自へ、対自から対他者へと学生の気づきが促され、対他者から再び対自や即自のより深い気づきへと循環する過程が明らかになった。第2は、学生の自己決定能力の到達段階の把握に基づく戦略的な指導内容と授業構成の必要性が明らかになった。

19 親子関係における気づき過程とその支援−公開講座による子育て支援の実践〔査読付〕 単著 平成13年6月  30日  徳島大学大学開放実践センター、『徳島大学大学開放実践センター紀要』、12巻、pp.71-95、25p 学習集団に受容的雰囲気が形成され、互いに安心して自己開示を交換することによって、対自・対他の気づきが促されるという仮説は、部分的には検証された。また、講師がいくつかのワークショップの手法を活用することにより、同じ悩みを抱えた学習者のなかでは、受容的雰囲気は比較的容易に形成されることがわかった。しかし、本研究では同時に、「わかる」とか「同じ」などの受容をしあうことによって、逆に対自や対家族、対社会への気づきを阻害してしまう傾向を見出した。

20 チャット及び電子掲示板システムを導入した学生間交流授業の実践 共著 平成14年3月  31日  科学研究費特定領域「衛星利用の遠隔授業・日本語教育と社会人教育の効率化に関する基礎的研究」報告書、pp.15-17、3p、光田基朗他 今回の授業では、コンピュータを介して匿名性を保障されても、コミュニケーションの苦手意識自体が解消されるわけではないことが示された。他方で、「内面性」「社会性」に関わる話題の展開に関しては、一定の側面からはコンピュータの導入の効果があった。教師は、この効果をよりいっそう意識的に活かすことによって、共感や信頼能力を培うことが必要である。

21 青少年施設の居場所機能−90年代の青少年問題関連文献の分析から〔査読付〕 単著 平成14年6月  30日  徳島大学大学開放実践センター、『徳島大学大学開放実践センター紀要』、13巻、pp.73-81、8p 440件の文献のうち、要旨に「居場所」という語を含む文献数は8件(1.8%)であった。全文献では43件(1.7%)であり、比率はさほど変わらなかった。8件のうち6件が公立施設に関わるものであり、「公立優位」といえる。「国際」に関する文献の分析からも、それが日常的に行われることによって、わが国やアジア、他国の青少年にとって青少年施設が「居場所」になりうるのだと考えられる。

22 青少年施策の進展に対応する施設経営の動向−90年代の関連文献の分析から〔査読付〕 単著 平成14年9月  30日  日本生涯教育学会、『日本生涯教育学会論集』、23号、pp.85-92、8p [ときの青少年教育施策が次々と迫ってくるため、青少年教育施設はその対応と成果の開示に追われ、施策の理念に現代青年の価値観を反映させた実践の展開がおろそかになっている]という仮説を設定し、青少年教育施設に関する90年代の文献を分析した。その結果、@受け身の自己都合の発想からの脱却、A公立施設の施策との相互疎外の解消、B国立施設の先導性の保持、C実践・研究の充実とその成果の開示・流通の必要を提起した。

23 最近の若者の労働観と生き方を考える−日本産業教育学会第43回大会ラウンドテーブル報告 単著 平成15年1月  31日  日本産業教育学会、『産業教育学研究』、33巻1号、pp.20-25、6p 3人の登壇者は「定職に就く」ことを絶対視する考え方に異議を申し立て、「やりたいこと」を求めて生きていくことを大切にした。その議論を通して「主体的フリーター」の存在が浮かび上がってきた。今後の産業教育は、「定職」にこだわることなく、「主体的フリーター」をも包含したところに「望ましい到達像」を設定する必要がある。

24 学習ニーズの動向とプログラム提供のあり方〔査読付〕 単著 平成15年7月  31日  徳島大学大学開放実践センター、『徳島大学大学開放実践センター紀要』、14巻、pp.29-38、10p 調査結果から、受講者は第1に、自己の研究や学習の中で、自己に閉塞するだけでなく、他方でしなやかなネットワークを求めていること、第2に、社会とつながることを求めていること、第3に、他者や社会に役立ちたいと思っていることが明らかになった。

25 学生の社会化を支援する大学授業の方法論〔査読付〕 単著 平成16年3月  31日  徳島大学、大学教育研究ジャーナル、1号、pp.1-19、19p 1授業における双方向要素の効果、2社会からの青少年の社会に関する要請の近年の動向に関する年次ごとの文献分析及び大学教育の対応、3社会化に関する学生の記述内容の分析と、「自分らしさ」に関する意識との関連による類型化。以上の検討ののち、質問紙調査の結果から、学生の社会化類型に応じた望ましい大学授業の方法に関する仮説を検討した。

26 都市的ライフスタイルの浸透と青年文化の変容に関する社会学的分析 共著 平成16年3月  31日  担当部分「若者の友人関係の類型と社会化支援」、基盤研究(A)(1))(研究課題番号13301011)、平成13・14・15年度科学研究費研究成果報告書、pp.148-159、12p、研究代表者高橋勇悦 神戸・杉並の約1000人の若者の回答から、友人関係に対する態度を横軸に、「自分らしさ」に対する考え方を縦軸にして4領域を設定して検討した結果、各類型に応じた社会化支援の必要が導き出された。しかし、社会的能動/受動との関連については、上のような鮮明な有為差が出なかったことから、個人として深まり充実する「個人化」と、「社会化」との統合的支援の必要を結論づけた。

27 クドバスを活用した子育て学習の内容編成−高校生の子をもつ親のために−〔査読付〕 単著 平成17年3月  9日  聖徳大学生涯学習研究所紀要、『生涯学習研究』、3号、pp.41-54、14p 「職業能力分析」の手法を援用することにより、高校生の子をもつ親に求められる能力を分解してとらえた上でこれを構造化し、各科目の到達目標及び全体の「仕上がり像」が明示化された学習内容を編成して、学習プログラムを作成した。その結果、学習スケジュール作成の段階にあっては、比較的容易に、テーマごとの学習目標を明確に設定することが可能であることが明らかになった。

28 学生の社会化支援の観点に立った「子育て支援」教育の研究−「連鎖的参画による子育てのまちづくり」研究の一環として〔査読付〕 単著 平成18年3月  31日  聖徳大学生涯学習研究所紀要、『生涯学習研究』、4号、pp.49-62、14p 2005年度後期、聖徳大学学部1年生に、親の子育て研究、親の会研究、自由課題研究を行わせ、その社会化効果を次のとおり検討した。@研究への参画により、「おもしろいから研究する」という主体的な姿勢に転換できる。A特定の目的のもとに自主的に交流することにより、ネットワーク社会における人的交流能力が育つ。B広い視野から自己の職業や生活を見るため、社会のなかでの自己の位置を客観的に認識し、それをもとに行動する力を育てる。

29 構造的理解に基づく子育て学習の支援のために−子育て支援学習における学生の社会的視野拡大の事例からの検討〔査読付〕 単著 平成18年7月  1日  日本生涯教育学会、『日本生涯教育学会論集』、27号、pp.51-60、10p 女子学生に子育て支援に関するグループ研究による学習を行わせ、その成果と学習過程における記述に表れた気づきを分析した。その結果、「自己への主体的関わり」→「他者との交流」→「社会への主体的関わり」という発展過程が示された。このような仲間や他者との出会いや交流を契機とした社会的視野の拡大過程は、親の子育て学習と共通する。

30 「出産・子育ての自己決定能力」を育む大学授業の方法と効果−女子学生(未来の母親)の社会化を支援する技法〔査読付〕 単著 平成18年12月  20日  聖徳大学FD紀要、『聖徳の教え育む技法』、1号、pp.31-49、19p 「クドバス(職業能力開発手法CUDBAS)を活用して女子学生自身の社会化欲求に対応したワークショップ型授業を行うことによって、子を産む性をもつ者として必要な社会化を効果的に促進することができる」という仮説を設定し、その授業の過程を検討した。その結果、「他者との関係や職場における自己のもつべき能力の客観的な位置づけ」、「自己内対話の促進」、「課題・目標の自己設定、共同設定」という機能の面での効果が明らかになった。「能動」については、気づき促進効果は少なかった。


31 まちづくり推進における青少年と親の社会化支援方策−佐野市生涯学習推進基本構想作成過程からの検討〔査読付〕 単著 平成19年3月  28日  聖徳大学生涯学習研究所紀要、『生涯学習研究』、5号、pp.17-37、21p 中間答申作成過程における委員の青少年育成及び子育てのまちづくりに関する発言内容を分析し、次の点が明らかになった。@「まちづくり推進」という公的課題の学習において、青少年と親の社会化不全の状況が問題視された。A「まちづくり推進」において「社会化促進要因」を活性化するための、「居場所」、「参画」、「仲間づくり」などの重要性が認識された。B「地域教育力」、「家庭教育力」などに関しては、閉塞感が強く、実効性のある現実的な支援方法までには至らなかった。

32 現代青少年に関わる諸問題とその支援理念の変遷−社会化をめぐる青少年問題文献分析 単著 平成19年3月  31日    、科学研究費基盤研究(C)(課題番号17530588)研究成果報告書(研究代表者西村美東士)、331p キーワードに関して、文脈まで含めて細部にわたり分析した。その分析を通して、社会化支援理念が、青少年個人の即自、対自己、対他者、対社会の気づきにどう対応しようとしてきたかを検討した。その結果、その変遷過程に一定の特徴を見いだし、より効果的な支援方策のための知見を得た。方法論に関しては、社会をどう受け止めるかの統合的支援や、自己形成と社会形成の一体化の実現に向けた有益な知見を得た。成果公開の内容と方法の改善については、社会化効果の測定や、より効果的な施策・事業展開のための計画策定の指標について、また、経験知に関する他メディアの活用等について明らかにした。

33 「学生による子育て支援研究」の方法と効果−学生の社会化支援の視点から〔査読付〕 単著 平成19年12月  20日  聖徳大学FD紀要、『聖徳の教え育む技法』、2号、pp.53-68、16p 学生に研究をさせることによって、他者への関心、自他への信頼感、チームワークなどの一定の側面においては、彼らの社会化のための、効果的な気づきを促進するということについて確かめることができた。同時に、研究をするということのもつ難しさや、現実の職業の場の厳しさなど、いくつかの阻害要因も明らかになった。
34 クドバスワークショップによる子育て支援センター機能の検討 単著 平成19年12月  20日  私立大学学術研究高度化推進事業社会連携研究推進事業(研究代表者:松島鈞)、『連鎖的参画による子育てのまちづくりに関する開発的研究 平成17・18年度研究集録』pp.11-16、6p センター機能に関する「クドバス(職業能力開発手法CUDBAS)チャート」を作成し、その成果を分析して、求められるセンター機能の全体像を検討した。その結果、「ネットワーク系」の機能の得点が最大であり、機能カードの内容から、機関間連携でもあり、人的ネットワークでもあることがわかった。また、「商品開発」の得点は低いが、ネットワーク構築のなかで実現すべき機能であると考えた。

35 クドバス活用による子育て支援社会連携研究センター事業評価に関する研究 単著 平成19年12月  20日  私立大学学術研究高度化推進事業社会連携研究推進事業(研究代表者 松島鈞)、『連鎖的参画による子育てのまちづくりに関する開発的研究 平成17・18年度研究集録』、pp.17-20、4p 本試案は次の効果が期待できる。@「必要度/達成度」から、事業計画における優先度を導き出すことができる。また、優先度の最低点0.2(1/5)から最高点5.0(5/1)までを5つに区切り、各機能を1から5までに分類することができる。A各機能について、1と2を灰色系、3を青系、4と5を赤系の色で棒グラフのように塗りつぶせば、可視的に「温度差」を表すことができる。B本票の右半分をセンター職員の職能により分析すれば、適正な人員配置計画や効果的な研修計画が可能になる。

36 子育て支援関連文献データベース化及び活用に関する研究 単著 平成19年12月  20日  私立大学学術研究高度化推進事業社会連携研究推進事業(研究代表者 松島鈞)、『連鎖的参画による子育てのまちづくりに関する開発的研究 平成17・18年度研究集録』、pp.21-24、4p 「青少年問題に関する文献データベース」により、1990年1月から2002年3月までに発行された関連文献で筆者が担当したドキュメンテーション3430件から、「子育て支援」、「親子」を検索した結果、題名からのヒット数10、要旨からのヒット数56となった。このように、「子育て支援」ヒット文献については数は少ないものの、公開された知見を継承、発展させる文献データベース活用の意義が大きいことが明らかになった。

37 子育て支援インターネット・マルチメディア活用に関する研究 単著 平成19年12月  20日  私立大学学術研究高度化推進事業社会連携研究推進事業(研究代表者 松島鈞)、『連鎖的参画による子育てのまちづくりに関する開発的研究 平成17・18年度研究集録』、pp.51-52、2p インターネット、マルチメディア関連については、子育て支援社会連携研究の構想原案作成段階においては、次の諸点のとおり整備したいと考えた。@地域子育て情報については、書籍や資料のほか、マルチメディアも利用できるようにする。A数台のノートパソコンを用意し、市民や学生が個人研究もできるようにする。Bインターネットによるテレビ会議システムを活用した能動的な学習ができるようにする。Cマルチスクリーンは4面分割投影もできるようにする。D無線LANにより、ノートパソコンを持ち込めばインターネットにつながるようにしておく。

38 松戸の親子・子育て産業振興に関する研究 単著 平成19年12月  20日  私立大学学術研究高度化推進事業社会連携研究推進事業(研究代表者 松島鈞)、『連鎖的参画による子育てのまちづくりに関する開発的研究 平成17・18年度研究集録』、pp.97-100、4p 松戸市内の事業者の参加を得てクドバス(職業能力開発手法CUDBAS)・ワークショップ「わが事業所ができること」を実施し、その成果から、事業所の参画を実現するための要素を抽出した。その結果、事業者の提出した能力カードについては、「わが事業所」や自分自身がもつ、子どもたちへの教育機能を提供しようとする意志が強く表れていた。これは、事業者と親・市民との「協働」(それぞれの立場を生かした協力)の意義とともに、「共同」(同じ立場からの協力)の可能性を示すものととらえられる。

39 クドバス活用による親能力確実習得プログラム研究 単著 平成19年12月  20日  私立大学学術研究高度化推進事業社会連携研究推進事業(研究代表者 松島鈞)、『連鎖的参画による子育てのまちづくりに関する開発的研究 平成17・18年度研究集録』、pp.129-136、8p クドバス(職業能力開発手法CUDBAS)を活用して学習内容を編成し、その成果の妥当性を検討した。さらに、その成果をもとに評価票を作成し、学習プログラムの実践において、その実際の効果を実証的に検討した。学習スケジュール作成の段階にあっては、比較的容易に、テーマごとの学習目標を設定することができた。また、そこで設定された学習目標は、各回の担当者及び講師にも明確に認識されるし、他の回とは重複しないため、支援が責任をもって目的的に行われるという実践面での大きなメリットが期待できる。

40 佐野市生涯学習推進における「子育てまちづくり」の検討 単著 平成19年12月  20日  私立大学学術研究高度化推進事業社会連携研究推進事業(研究代表者 松島鈞)、『連鎖的参画による子育てのまちづくりに関する開発的研究 平成17・18年度研究集録』、pp.151-154、4p 佐野市生涯学習推進における答申作成過程における委員の青少年育成及び子育てのまちづくりに関する発言内容を、「社会化促進要因」の視点から逐語的に分析した。その結果、以下の4点が結論づけられた。@「まちづくり推進」という公的課題の学習において、生涯学習推進関係者のあいだでは、青少年と親の社会化不全の状況が問題視された。A社会化不全状況の解決のためには、先述の「社会化促進要因」が重要であると認識された。B「まちづくり推進」において、これらの「社会化促進要因」を活性化するための方策については、委員発言および起草結果から、「居場所」、「参画」、「仲間づくり」などに関して、実践的で有益な一定の提言が行われた。

41 豊島区家庭教育推進員による子育てまちづくり計画策定 単著 平成19年12月  20日  私立大学学術研究高度化推進事業社会連携研究推進事業(研究代表者 松島鈞)、『連鎖的参画による子育てのまちづくりに関する開発的研究 平成17・18年度研究集録』、pp.159-170、12p 豊島区家庭教育推進員の毎月の集合学習の場を利用して、推進員である母親たちに対して、各地区における「子育てまちづくり計画」の策定を指導し、その経過と成果を検討した。従来の親教育の研究において、「学習成果の社会還元」の重要性については認識されていたが、自分たちの学習成果である「提案」を現実化して社会還元としての成果に結びつけるためには、行政や関連機関との協働に向けた学習が必要になる。このことから、親の学習という自己形成の営みと、学習成果のまちづくりへの反映という社会形成の営みとが循環し、一体化して行われる動的構造を明らかにすることが必要とした。

42 学生による「子育て支援研究」教育効果の研究 単著 平成19年12月  20日  私立大学学術研究高度化推進事業社会連携研究推進事業(研究代表者 松島鈞)、『連鎖的参画による子育てのまちづくりに関する開発的研究 平成17・18年度研究集録』、pp.187-194、8p 女子学生が、「子を産む性をもつ者」としての望ましい社会化を達成するためには、どのような授業方法が効果的であるのか。本研究では、クドバス(職業能力開発手法CUDBAS)を活用した「出産自己決定マニュアル」作成をとおして、「子育てまちづくり研究」に参画させることによる効果を検証しようとした 。その結果、クドバス(職業能力開発手法CUDBAS)の「他者との関係や職場における自己のもつべき能力の客観的な位置づけ」、「自己内対話の促進」、「課題・目標の自己設定、共同設定」という機能の面からいえば、「子を産む性をもつ者」としての女子学生の望ましい社会化を支援するためにも、効果的な技法であることが明らかになった。

43 佐野JC及び柏JCにおける青少年育成活動の研究 単著 平成19年12月  20日  私立大学学術研究高度化推進事業社会連携研究推進事業(研究代表者 松島鈞)、『連鎖的参画による子育てのまちづくりに関する開発的研究 平成17・18年度研究集録』、pp.207-208、2p 佐野及び柏のJC(青年会議所)の行う青少年育成活動に対して、「子育てまちづくり」の観点の導入を働きかけ、その効果を検討した。研究1では、佐野青年会議所による「夏の冒険・鉢の木むら〜つたえよう わたしのたから〜」事業に対する準備段階からの関与観察を行った。研究2では、社団法人柏青年会議所「心あるひと育成委員会」による「「地域安全マップ作り」事業に対する準備段階からの関与観察を行った。その結果、子どもたち自身が参画活動を行うことの重視が見出された。

44 Supporting Ideas and Methodology of Youth Socialization in Japan 単著 平成20年3月  21日 聖徳大学生涯学習研究所紀要、『生涯学習研究』、6号、pp.43-46、4p We have tried to clarify the transition of the appearance ratio of keywords about the youth socialization. There are "unchangeable themes" that should not be influenced by the "wave of the times". They are the themes about the "self-formation" such as "self-consciousness", the theme around "entrance" of the youth socialization such as friendship, association, the theme that connects "self-forming" and "community assembly" such as family, child discipline, and socialization. It is important whether these themes can take root or not.

45 子育て学習の構造的理解序説−親の社会化支援の視点からの整理〔査読付〕 単著 平成20年3月  21日  聖徳大学児童学研究所紀要、『児童学研究』、10号、pp.1-10、10p 第一に、学習集団に受容的雰囲気が形成され、互いに安心して自己開示を交換することが、対自、対他、対社会の気づきに対して与える効果と逆効果について、主にプロセスの視点から検討した。第二に、これまで明らかにしてきた青年たちの場合の社会化過程の研究成果に基づき、研究1で明らかにした気づき過程と、親能力に関する大学授業の研究成果とを比較して検討した。第三に、主にPTA会員による「子育てのまちづくり」への参画型学習の成果について、子育て学習グループによる親能力リスト作成に関する学習成果と比較した。

46 文部科学省委託事業学びあい支えあい地域活性化事業に関する調査研究報告書 単著 平成20年3月  28日  担当部分「学びあい、支えあいによる自己形成と社会形成の一体化」、全日本社会教育連合会、p.117-118 「子育てのまちづくり」の視点からは、親が、子育て仲間をつくり、子育て学習のなかで学びあい、支えあい、「子育てのまちづくり」の中で役割を果たしてこそ、わが国の少子化インパクトは軽減される。

47 文部科学省委託事業学びあい支えあい地域活性化事業に関する調査研究報告書 単著 平成20年3月  28日  担当部分「商工会活動から発展したふるさとの振興と後継者育成」、全日本社会教育連合会、pp.39-43 「生涯学習のまちづくり」の視点からは、「学びあい、支えあい」によって、市民が個人として充実し、社会の中で、つながり・広がり・深まり、社会を形成し、それが、市民一人一人の「私らしさ」や「自分さがし」に還元される展望を示すことは重要な意義をもつ。

48 市民参画を実質化する生涯学習推進の方法論(序論)−佐野市の生涯学習諸会議でのワークショップスタイルの導入と成果〔査読付〕 単著 平成20年9月  30日  日本生涯教育学会、『日本生涯教育学会論集』、29号、pp.13-22、10p 市民メンバー全員が出席して、議論を重ねて合意形成に至るという従来の活動形態は困難になっている。「生涯学習都市宣言」起草文原案作成過程においてクドバス(職業能力開発手法CUDBAS)を適用した結果、効率的にチームとしての改訂作業をすることができ、その成果は欠席者を含めたメンバー全員の合意として確認され、共有された。また、「佐野市放課後子どもプラン」策定過程においてクドバス(職業能力開発手法CUDBAS)を適用した結果、居場所機能ごとの達成目標が構造的に把握されたため、共有された目標を前提としたメニューづくりが可能になった。

49 「参画型子育てまちづくり活動」から見た生涯学習推進の展望〔査読付〕 単著 平成21年3月  31日  聖徳大学生涯学習研究所紀要、『生涯学習研究』、7号、pp.39-49、11p 子育てをする親という「子育ての源流(ニーズ)」としての「個人」と、子育てまちづくり活動への参画の「連鎖」の、両軸から「子育て小売店研究」を位置づける必要がある。子育て活動・子育て学習からの発想・提案によって、源流が「子育て商品開発」というかたちで市場に至り、子育て活動の中で消費・活用され、当然ながらその使用感、その良さ、その特徴によって引き出される新たなニーズが源流となる。これによって、その発想・提案が商品開発に還元される。

50 未来の母親に対する社会化支援の方法と効果−子ども・友達・親・社会との関わり度を中心に−〔査読付〕 単著 平成21年3月  31日  聖徳大学児童学研究所紀要、『児童学研究』、11号、pp.39-48、10p 評価指標は、@他者理解の方法と可能性、A自分らしさと社会性、B若者の社会関係の3点について、子ども・友達・親・社会との関わり度と自己との関係を中心に設定した。対照群の講義型授業と比較して、とくにクドバス(職業能力開発手法CUDBAS)型授業の場合に、劇的変化が見られた。クドバス(職業能力開発手法CUDBAS)の場合、@自分が提案・仲間で分類・きれいに位置づく、Aチームで考える・決める、B一人の限界と他者との関わりの意義づけを体得できるという理由から、関わり度が高まったのだと考えられる。しかし、情念レベルでの共有度については劣っていた。

51 「参画型子育てまちづくり」から見た社会開放型子育て支援研究の展望 単著 平成21年12月  20日  私立大学学術研究高度化推進事業社会連携研究推進事業(研究代表者 松島鈞)、『連鎖的参画による子育てのまちづくりに関する開発的研究 平成17〜21年度研究集録』、pp.1-14、14p 「参画型子育てまちづくり」は、「個人の自由意思」によるものでありながら、社会における自己の役割を果たしつつ社会形成に関わる活動といえる。そこでは、子育て活動のもつ、仲間との交流や、まちの子育て行政との関わりを通じて社会との交流が行われる。その結果、個人を社会化させる促進要因が明瞭に示されることになる。そのプロセスと効果を明らかにすることによって、「個人完結型子育て観」と対置される「社会開放型子育て観」への転換の展望と、これをもとにした子育て支援のあり方を提示できる。。

52 クドバス活用による親能力確実習得プログラム研究 単著 平成21年12月  20日  私立大学学術研究高度化推進事業社会連携研究推進事業(研究代表者 松島鈞)、『連鎖的参画による子育てのまちづくりに関する開発的研究 平成17〜21年度研究集録』、pp.87-96、10p クドバス(職業能力開発手法CUDBAS)を活用して学習内容を編成し、その成果の妥当性を検討した。さらに、その成果をもとに評価票を作成し、学習プログラムの実践において、その実際の効果を実証的に検討した。学習スケジュール作成の段階にあっては、比較的容易に、テーマごとの学習目標を設定することができた。また、そこで設定された学習目標は、各回の担当者及び講師にも明確に認識されるし、他の回とは重複しないため、支援が責任をもって目的的に行われるという実践面での大きなメリットが期待できる。本研究で得られたこのような知見は、本論の冒頭で述べたような「子育て学習の内容編成作業の組織化」や「学習機会提供事業の到達目標の設定」の意義とあり方を示すものとしても有効であると考えた。(再掲)


53 効果的子育て学習の方法とその支援−学習過程における母親の気づきと社会化 単著 平成21年12月  20日  私立大学学術研究高度化推進事業社会連携研究推進事業(研究代表者 松島鈞)、『連鎖的参画による子育てのまちづくりに関する開発的研究 平成17〜21年度研究集録』、pp.97-118、22p 数種類のワークショップの手法を活用することにより、安心感と緊張感、他者への気づきと自己への気づき、学習集団内の共通性と一人一人の個別性、個人の悩みの共同解決と自己解決等の往復が母親たちに見られた。これらのペアを二項対立的にとらえるならば、どの気づきにはどの支援が効果的かという発想がなされよう。しかし、実際には、現実の気づき過程は上下を往復しながら深まることが明らかになった。効果的な支援方策のためには、個人や集団の気づき過程を把握して、必要に応じて左右の二項を往復させ、気づき過程と交差させることが適切と考えた。

54 女子学生の社会開放型の子育て観を育む技法−出産・子育ての自己決定能力のための学習を通して 単著 平成21年12月  20日  私立大学学術研究高度化推進事業社会連携研究推進事業(研究代表者 松島鈞)、『連鎖的参画による子育てのまちづくりに関する開発的研究 平成17〜21年度研究集録』、pp.119-132、14p 教師の指導内容と空白時間の分析等により、仮説〔クドバス(職業能力開発手法CUDBAS)を活用して女子学生自身の社会化欲求に対応したワークショップ型授業を行うことによって、「子を産む性をもつ者」として必要な社会化を効果的に促進することができる。〕を検証しようとした。出産のもつ社会的側面については、今や多くの女子青年にとって魅力のないものになってしまっていると考えられるからである。そういう状況の中、「子育てまちづくり」への参画は、出産、子育てが、社会に対しても自負できる行為として輝きを取り戻すための一つの有力な要素と考える。

55 女子教育における社会化支援とその評価に関する研究−社会開放型への転換の効果 単著 平成21年12月  20日  私立大学学術研究高度化推進事業社会連携研究推進事業(研究代表者 松島鈞)、『連鎖的参画による子育てのまちづくりに関する開発的研究 平成17〜21年度研究集録』、pp.133-144、12p クドバス(職業能力開発手法CUDBAS)型授業によって、学生は、「一人では限界がある」が、自分が積極的に提案し、他者の「個人の事情」や「情念」(KJ法の場合)等に立ち入ることなく、しかし、積極的に推察し、交渉し、協働することによって、実用的なプロダクツを作成し、達成感を得ることができた。社会化の一定の側面で、学生の普段の生活では減少しつつある気づきのチャンスを与えたものといえよう。しかし、未来の母親に対する社会化支援という視点からは、クドバス(職業能力開発手法CUDBAS)によって得られた社会化効果については、質的には低次のものであったと考えられる。なぜなら、情念の交流ではなく、考え方、合意事項という一定の壁の中でのワークであったからである。

56 社会開放型子育て観への転換プログラムの提案−豊島区家庭教育推進員の子育てまちづくり研究活動を通して 単著 平成21年12月  20日  私立大学学術研究高度化推進事業社会連携研究推進事業(研究代表者 松島鈞)、『連鎖的参画による子育てのまちづくりに関する開発的研究 平成17〜21年度研究集録』、pp.163-182、20p 豊島区家庭教育推進員の子育てまちづくり研究活動は、第一に、自治体の行政計画等によるまちづくり計画と連動しつつ、第二に、「わが子とともに、わが子を対象として」、第三に、「自らの仮説に対する責任をもった実践的検証」を行うという意味で、「子育て学習」と「子育てまちづくりへの参画」を一体的に推進するものといえる。「交流・ワークショップ型子育て学習」では、他の親と交流することによって、より効果的に社会化が促進される。「学習参画型学習」では、学習を自ら組織する活動を通して、まちの人々や諸機関と連携することによって、社会的視野が拡大される。「まちづくり参画型学習」では、自分たちでも達成できる範囲での子育てまちづくり活動を行うことによって、社会的存在としての自己を高めていくと考える。

57 松戸の親子・子育て産業振興に関する研究 単著 平成21年12月  20日  私立大学学術研究高度化推進事業社会連携研究推進事業(研究代表者 松島鈞)、『連鎖的参画による子育てのまちづくりに関する開発的研究 平成17〜21年度研究集録』、pp.185-188、4p 松戸市内の事業者の参加を得てクドバス(職業能力開発手法CUDBAS)・ワークショップ「わが事業所ができること」を実施し、その成果から、事業所の参画を実現するための要素を抽出した。その結果、事業者の提出した能力カードについては、「わが事業所」や自分自身がもつ、子どもたちへの教育機能を提供しようとする意志が強く表れていた。これは、事業者と親・市民との「協働」(それぞれの立場を生かした協力)の意義とともに、「共同」(同じ立場からの協力)の可能性を示すものととらえられる。(再掲)

58 子育てまちづくり政策検討の実質化の試み−佐野市における政策立案過程を通じて 単著 平成21年12月  20日  私立大学学術研究高度化推進事業社会連携研究推進事業(研究代表者 松島鈞)、『連鎖的参画による子育てのまちづくりに関する開発的研究 平成17〜21年度研究集録』、pp.323-344、22p 「佐野市生涯学習都市宣言」起草文原案の作成過程においては、次の方法によって、市民参画を一定程度実質化することができたものと考える。@ワークショップによって生涯学習推進イメージが共有でき、委員の協働作業としての文章化の成果を得ることができた。Aその成果と原案修正結果をフォローアップするための会議を開き、ワークショップに欠席した委員も含めて「原案修正」に関わる合意形成を図ることができた。B原案作成者は、フォローアップで形成された合意のほか、前年度からの協議会での検討結果も踏まえ、委員一人一人の「背後の想い」まで推察しながら、それを宣言文に反映させることができた。

59 クドバスワークショップによる子育て支援社会連携研究センター機能の検討 単著 平成21年12月  20日  私立大学学術研究高度化推進事業社会連携研究推進事業(研究代表者 松島鈞)、『連鎖的参画による子育てのまちづくりに関する開発的研究 平成17〜21年度研究集録』、pp.347-352、6p センター機能に関する「クドバス(職業能力開発手法CUDBAS)チャート」を作成し、その成果を分析して、求められるセンター機能の全体像を検討した。その結果、「ネットワーク系」の機能の得点が最大であり、機能カードの内容から、機関間連携でもあり、人的ネットワークでもあることがわかった。また、「商品開発」の得点は低いが、ネットワーク構築のなかで実現すべき機能であると考えた。さらに、場や情報の提供など、親を直接対象とする「サービス系」の機能の得点が高いが、その一つ一つは開発的であり、親の自己形成とともに、社会的課題を意識し、よりよい社会形成を目指したものが多いことなどがわかった。


60 クドバス活用による子育て支援社会連携研究センター事業評価に関する研究 単著 平成21年12月  20日  私立大学学術研究高度化推進事業社会連携研究推進事業(研究代表者 松島鈞)、『連鎖的参画による子育てのまちづくりに関する開発的研究 平成17〜21年度研究集録』、pp.353-358、6p 支援センターの機能に関する「クドバス(職業能力開発手法CUDBAS)チャート」成果を利用して、「センター評価票試案」を作成し、期待できる効果を検討した。本試案は次の効果が期待できる。@「必要度/達成度」から、事業計画における優先度を導き出すことができる。また、優先度の最低点0.2(1/5)から最高点5.0(5/1)までを5つに区切り、各機能を1から5までに分類することができる。A各機能について、1と2を灰色系、3を青系、4と5を赤系の色で棒グラフのように塗りつぶせば、可視的に「温度差」を表すことができる。B本票の右半分をセンター職員の職能により、1:できない、2:指導者がいればできる、3:一人でできる、4:工夫や改善ができる、5職員に教えることができる、の5分類で分析すれば、適正な人員配置計画や効果的な研修計画が可能になる。(再掲)


61 子育て支援インターネット・マルチメディア活用に関する研究 単著 平成21年12月  20日  私立大学学術研究高度化推進事業社会連携研究推進事業(研究代表者 松島鈞)、『連鎖的参画による子育てのまちづくりに関する開発的研究 平成17〜21年度研究集録』、pp.391-394、4p インターネット、マルチメディア関連については、子育て支援社会連携研究の構想原案作成段階においては、次の諸点のとおり整備したいと考えた。@地域子育て情報については、書籍や資料のほか、マルチメディアも利用できるようにする。A数台のノートパソコンを用意し、市民や学生が個人研究もできるようにする。Bインターネットによるテレビ会議システムを活用した能動的な学習ができるようにする。Cマルチスクリーンは4面分割投影もできるようにする。D無線LANにより、ノートパソコンを持ち込めばインターネットにつながるようにしておく。(再掲)

62 子育て支援文献データベース化の条件−多様な情報ニーズに対応する紐付け提案型システムをめざして 単著 平成21年12月  20日  私立大学学術研究高度化推進事業社会連携研究推進事業(研究代表者 松島鈞)、『連鎖的参画による子育てのまちづくりに関する開発的研究 平成17〜21年度研究集録』、pp.395-410、16p 要旨文脈分析方式による文献分析が妥当であるとする一連の仮説は、一定の検証を得たと考える。しかし、検索者の非恣意性等の自由語検索の弱点を考慮すれば、子育て支援文献のデータベース化にあたっては、基本的には要旨文脈方式を採用するとともに、自由語検索の弱点を補うために、シソーラスを構築し、その活用方式を併用できるようにすることが望ましい。また、子育て情報ニーズの特徴を考慮すると、「同義語検索」や「シソーラス検索」とは異なり、多様な情報ニーズの動向に対応して、データベースの側から「検索結果」とは異なる関連情報を「紐付け」して提案するシステムが必要と考えた。

63 子育ての暗黙知に関する研究−映像解析による保育者の子育て支援行動の分析 共著 平成21年12月  20日  私立大学学術研究高度化推進事業社会連携研究推進事業(研究代表者 松島鈞)、『連鎖的参画による子育てのまちづくりに関する開発的研究 平成17〜21年度研究集録』、pp.411-422、12p、森和夫、加藤敏子、西智子、津留明子、位田かづ代、西村美東士 熟練した保育者は「場の概念」→「到達目標概念」→「手段と時間の概念」→「空間上の運動概念」という流れで活動が行われる。しかし、具体的な行動に至るまでのプロセスには省略された部分があると考えた。第一に、子どもをとらえると同時に行動に移す場面が想定された。第二に、計画化に際しては、過去のストラテジィを参照しつつ、より充実した計画化を図るのではないかとした。このようにして子育ての暗黙知を考えれば、より有益なノウハウや事実認識などの情報が逐次入手できると考えた。


64 ユーザーニーズの把握に基づく子育て商品開発の授業実践−シミュレーション型授業の実践を中心として〔査読付〕 単著 平成22年3月  31日  聖徳大学生涯学習研究所紀要、『生涯学習研究』、8号、pp.29-33、5p 需要予測と供給可能性に関する認識については、当初の学生の単純な楽観的見通しからの脱皮と、需要の問題点のチャンスとしてのとらえ直しという側面で、一定の深まりを見せた。このことから、子育て商品の企画を通した参画授業のなかには、自己の受給の認識が、現実の子育て商品市場にそぐわないことに気づき、修正する過程があったと見ることができる。しかし、今回は、「教育」のためのシミュレーションとしての参画にとどまらざるをえなかった。今後は「参画のための教育」を追究したい。


65 生涯教育における「癒し」研究の展望〔査読付〕 単著 平成23年3月  31日  聖徳大学生涯学習研究所紀要、『生涯学習研究』、9号、pp.29-35、7p 本研究の前半では、個人化を社会化と一対のものとしてとらえるとともに、「癒しによる原点回帰機能」を両者の結節点として位置付けることによって、個人の社会化過程を全体的に俯瞰するプロセスモデルを設定した。後半では、学生の癒しニーズの分析から、「原点志向」と「閉鎖志向」の2つの癒し因子を見出した。このことから、「癒し志向」の特性について、「自己の原点への回帰」と「社会との窓の開閉」の2軸で分けられる4類型が示唆された。

66 生涯教育文化学科におけるキャリア教育体系化の試み―学科教員による専門教育の実践とその成果から〔査読付〕 共著 平成24年2月  27日  聖徳大学FD紀要、『聖徳の教え育む技法』、6号、pp.103-114、12p、西村美東士(筆頭)、長江曜子、清水英男、斉藤豊、齊藤ゆか、林史典 専門科目「総合特別講座W−情報と職業」(4年次)を取り上げ、その分析をとおして、「自分がその職業をめざす理由について、『好きだから』ではなく、『このようなことを、このようにしたいから』という展望をまとめることができる」という教育目標についての効果を確かめた。現在の学生の立場からではなく、未来の職業人の立場から現実的、主体的に職業に向かう態度を身につけさせるための課題提示によって、感覚的次元ではなく、実際に働くことの具体像を深めて、PDCサイクルを可能にし、企業人事側のいう高業績遂行能力としての「キー・コンピテンシー」における現実的、主体的な問題意識、論理的思考、関係調整力などを育てる効果があった。

67 社会化・個人化の視点から見たキャリア教育の課題―生涯教育文化学科におけるキャリア教育体系化モデル設定の試み〔査読付〕 単著 平成24年3月  31日  聖徳大学生涯学習研究所紀要、『生涯学習研究』、10号、pp.23-29、7p 文献研究により、次の課題を導き出した。@具体的な仕事内容の理解促進、A必要な職業知識の明確化、B具体的必要能力の明確化、C学生個人の「職業への構え」の育成、D職業上必要な交信力と論理力の育成、E社会対応型能力活用力の育成。フォーマルな学校教育の視点からは、これらの多くは困難、または限定的な課題であるが、職業能力の明確化によって学習目標の設定を提示することができる。また、これまでフォーマルな学校教育が苦手としていた分野について、グループワーク等の内容や方法の導入のあり方を提示することができる。


68 個人化の進展に対応した新しい社会形成者の育成―キャリア教育及び青年教育研究の視点から〔査読付〕 単著 平成24年11月  10日  日本生涯教育学会年報、33号、pp.145-154、10p 「個人化の進展に対応した新しい社会形成者の育成」というテーマは、一見、自己矛盾した課題のように捉えられよう。しかし、個人内のスパイラル過程の理解が、その解決策となると考える。「即自」とは、自分自身で感じたまま対処する状態である。個人は、ここから出発し、「対自」において、自分自身を見つめて、問題をどう解決するかを考えるようになり、やがて、「対他」において、他者との関わりを考えるようになり、対社会に発展する。そのことが、社会における自己の適正な位置づけにつながり、社会形成者として必要な能力を獲得することになる。

69 ICTを活用した学科キャリア教育の方法と効果〔査読付〕 共著 平成25年2月  27日  聖徳大学FD紀要、『聖徳の教え育む技法』、7号、pp.63-73、11p、西村美東士(筆頭)、清水英男、長江曜子、斉藤豊、齊藤ゆか、林史典 ICTにおける電子掲示板システム、ペーパーレス・カード式発想法システム等を、通常のリアル授業に付加して活用した。今回の結果からは、自己内対話効果と対他者協同効果の分離が示唆された。キャリア教育に多用されるワークショップの場面において、学生の協同(課題設定等)→沈思黙考(カード書き込み)→口頭コミュニケーションによる協同(カテゴライズ作業等)→協同・沈思黙考(振り返り)というプロセスに関して、ICT活用分析を通して、自己内対話と協同の相乗的促進のための、評価付与、揺さぶり、新たな課題提示などの教師の指導行為の方法と効果を検討する必要がある。


70 社会形成者の育成の観点に立った生涯教育学序説(1)〔査読付〕 単著 平成25年3月  31日  聖徳大学生涯学習研究所紀要、『生涯学習研究』、11号、pp.1-29、29p 本研究の分析の枠組みとしては、分野については、@教育方法、A集団形成、BICT活用、視点については、@対面志向、A個人志向、B癒し志向、C社会開放志向、D社会形成志向のマトリクスを想定する。これを、筆者自身の関心に沿って、社会状況の変化、社会形成に関わる研究成果、団体等の活動、自治体の生涯学習推進施策、国の教育政策などの動向と対照させながら再検討する。

71 社会形成者の育成の観点に立った生涯教育学序説(2)―若者の10年間の変化とその対応のあり方〔査読付〕 単著 平成26年3月  31日  聖徳大学生涯学習研究所紀要、『生涯学習研究』、12号、pp. 筆者が所属する青少年研究会の神戸・杉並の若者調査のデータから、2002年と2012年の経時変化を分析した。その結果、各タイプの特徴と、10年間の変化に対応した育成方法が導き出された。社会形成者の育成にあたっては、この分類に基づいて、個人課題を与える、同じタイプの者同士でグループを作らせてワークをさせる、違うタイプの者と交流させるなどの効果的な方法を用いて、計画的な目標達成を行うことが求められていると結論付けた。

72 若手社員育成の課題と方法−「組織の中で個性を発揮する人材」に育てるには〔査読付〕 単著 平成26年9月  30日  日本生涯教育学会、『日本生涯教育学会論集』、35号、pp.71-80、10p 第一に、若者の社会化(組織適応)と個人化(個性発揮)の促進の両側面の視点から、若手社員育成の実態と課題を整理し、世代間ギャップ及び育成する側とされる側のギャップの問題を見出した。第二に、1992年、2002年、2012年都市青年調査の経時変化の分析により、「意見対立を避ける若者たち」の増加を見出した。また、貫徹志向と状況対応、交渉と非交渉の2軸から4タイプを設定し、比の差の検定によって各タイプの特徴を明らかにした。全体の3分の1近くを占める「状況対応非交渉型」については、各状況と多元的自己との関係性を整理するための「自己」を確立することなど、各タイプの課題を整理した。その上で、「組織の中で個性を発揮する人材」に育てるためには、若手社員の社会をどう受け止めるかに関する各タイプの達成状況及び特徴に適した育成が求められると結論付けた。


73 松戸市社会教育計画の方向性を探る−情報提供・相談 単著 平成27年3月  31日  聖徳大学生涯学習研究所紀要、『生涯学習研究』、13号、pp.38-40、3p 市民の暮らしのなかで、ICTの基盤整備は、「協働のまちづくりの担い手」や「多様な主体同士の協働」に結びつくものとは必ずしもいえない。課題の解決のためには、学習機会を直接的に提供する事業だけでなく、市民の情報提供、情報交流の場面で、望ましいまちづくりに向けた内容が拡大するよう効果的に働きかける「情報相談事業」の開発が求められる。

74 意見対立を避ける若者たちの増加に対応した育成方法 単著 平成27年3月   31日 基盤研究(A)(研究課題番号23243065)、平成23・24・25年度科学研究費研究成果報告書『流動化社会における都市青年の経時的実証研究』、pp.48-50、3p、研究代表者藤村正之 貫徹志向と状況対応、交渉と非交渉の2軸から4タイプを設定し、10年間の量的変化を調べた。「多元的自己」の現実社会における有効性を論ずる場合、その状況対応力はプラスとしてとらえられるだろうが、交渉力が伴わないとしたら関係調整力としては十分とはいえないと考える。その点では、現在、指摘されている2つの傾向についても、あわせて検討する必要がある。教育においては、一元的価値観を押し付けるのではなく、各タイプに応じたあの手この手の育成方法を検討する必要がある。


75 キャリア教育のための暗黙知教材の開発 単著 平成27年3月   31日 平成26年度選定放送大学教育振興会助成研究(研究代表者)、『キャリア教育のための暗黙知教材の開発』、80p、80p 本研究の特色は、キャリア教育の一環として、対人能力に関わって、優れた営業、販売、企画、人事、経営などの暗黙知を伝える教材作成の方法論を確立し、効果的な利用方法を提案することにある。とりわけ、通信教育においては、これをメニュー方式で独習できる教材、また、スクーリング指導に活用し得る教材が求められるが、この実現を意図している。具体的には、営業、販売、接客に関する仕事について、ベテラン社員の仕事ぶりに関する動画撮影と、それをもとにしたインタビューによって技能分析表を作成する。さらに、暗黙知に関わるマルチメディア教材の作成を行い、その効果を検証しようとした。

<V学会発表>
1 パソコン通信の双方向性と相互教育力 単独 昭和62年11月  14日  日本生涯教育学会、第8回大会課題研究発表 1新しい学習集団の形成2パソコン通信における相互学習の基盤3パソコン通信の知的ツールとしての特性4パソコン通信が与える知的試練5「知」に関する論議の実際の例6相互学習援助の視点から見たパソコン通信の課題7パソコン通信における地域性と広域性の関係。

2 生涯学習とは何か 単独 平成7年11月  17日  日本生涯教育学会、第16回大会研究発表 1「発達だけでなく癒しも」、2若者の巣立ちの場としての地域を地域自身が受容できるか、3「積極的積極性とともに積極的消極性を」


3 癒しの大学開放−「私らしさのワークショップ」から 単独 平成11年9月  11日  日本社会教育学会、第46回研究大会自由研究発表 1「私らしさ」のパラドックス、2「後向き」の肯定、3自己決定活動の傷と癒し、4技術屋としての大学への期待−会社のためではなく、自分のため、5裏講座・フリースペースの存在意義、6活動している人の大学開放への期待、7アカデミズムとしてのリベラルアーツ、8臨床的真実との出会い。

4 インターネット・SCSを活用した遠隔教育のあり方 単独 平成11年10月  9日  日本生涯教育学会、第20回大会自由研究発表 1センター(部内)情報収集・提供計画、2「私らしさのワークショップ」におけるインターネット活用、3公開講座をSCSで配信、4遠隔教育のワークショップ化の提唱−ピア(同質の仲間)ではなく、異なる他者との臨床的真実の出会いをめざして。

5 癒される情報処理教育 単独 平成11年11月  13日  平成11年度情報処理教育研究集会発表 1癒しとは何か、2自己決定の支援方法、3効率偏重からの脱却方法、4大学公開講座「私らしさのワークショップ」自己評価、4看護学校授業「情報科学」自己評価、5状況主義的自分らしさを許容するコミュニケーション教育のあり方、6情報処理教育における教師から学生への「介在」のあり方。

6 大学授業における学生の社会化過程の類型−社会をどう受け止めるかの相互関係に着目して 単独 平成14年7月  13日  大学教育学会、第24回大会自由研究発表 「自分らしさを守り育てることと、社会性を身につけることはどういう関係にあるか」について学生54人の文章表現を集約し、T主観的自分らしさ優先型、U自己抑圧としての社会化型、V自分らしさの基盤としての社会化型、W社会化・自分らしさ相互好循環型に整理した。それぞれの類型による社会化過程の特徴を把握し、個人化がより深く実現される社会化を効果的に支援する方策を検討しなければならない。

7 青少年文献データベース構築に向けた構想と課題−青少年教育研究の視点から 単独 平成14年11月 17日  日本生涯教育学会、第23回大会自由研究発表 関連文献データを全体的に把握し、それを電子化することによって、活用の範囲が飛躍的に広がることが期待できる。そのことによって、次の3点の解明に役立てることができよう。(1)青少年問題の動向に対する従来の施策立案の問題点。(2)打ち出された施策と、その実践としての教育プログラムや研究成果との関連。(3)今日の青少年問題に真に対応できる施策及び教育プログラムのあり方。

8 青少年施設における社会化言説と今後の課題−青少年文献データベースを活用した調査研究 単独 平成15年11月 30日  日本生涯教育学会、第24回大会自由研究発表 1個性化と社会化に関わる青少年文献の量的動向、2わが国の青少年施策における社会化言説、3青少年援助としての社会化機能、4教育における「個人化」機能、5社会化願望と社会化圧力とのミスマッチ、6今後の社会に求められる社会化言説の課題。

9 青少年文献分析の意義と枠組−現代青少年の社会化支援の視点から 単独 平成17年9月  17日  青少年育成学会、第6回研究集会発表 科研費(研究成果公開促進費)「青少年問題に関する文献データベース」の研究成果、2005年度からの科研費「現代青少年に関わる諸問題とその支援理念の変遷−社会化をめぐる青少年問題文献分析」(基盤研究C)の研究経過、自らのワークショップ型授業の研究で得た知見をもとに、社会化支援の視点からの青少年文献の分析枠組を提起した。

10 日本の生涯学習フェスティバルの現状と課題 単独 平成17年9月  23日  韓国平成教育連合会、研究者大会発表 日韓の参加者層として高齢者への偏りが見られる。両国の少子化ダメージを縮小することに貢献するよう生涯学習フェスティバルを運営するためには、「聖徳大学子育て支援社会連携研究」における子育て支援や青年の社会参加促進の視点が求められよう。日本では、国の支援のもとに全国フェスティバルが開催された後、その地域のフェスティバルが独自に開催される事例が多い。国は、このような傾向を助長するよう配慮する必要がある。

11 子育て学習の構造的理解と支援−「子育てのまちづくり」検討のための仮説の設定 単独 平成17年10月  29日  日本生涯教育学会、第26回大会自由研究発表 サロン型学習に終始していては、問題解決に向けたワークショップ型学習への発展にはつながりにくい。子育て学習支援者は、親の気づきをより構造的に理解し、サロン型学習がより気づきを深めるワークショップ型学習に発展、深化するよう、効果的な指導行為を介在させる必要がある。そこで、親の気づき過程や、親能力の構造的把握の方法について検討し、クドバス(職業能力開発手法CUDBAS)の効果的活用のためには、「自信の獲得に関する自己評価」「統合的能力を育成するプログラム」が有効であるという仮説を提起した。

12 子育てまちづくり参画促進による大規模小売店及び地場産業の振興に関する研究 単独 平成20年11月  8日  日本生涯教育学会、第29回大会自由研究発表 これまでの子育て支援学関連領域の研究においては、「まち・産業の社会形成」と「子育て及び子育て学習による自己形成」のいずれかのアプローチから結果を見ようとしてきたため、一面しか見ることができなかった。「社会開放型子育て観」をキー概念とする一体的アプローチにおける諸要素は、相互に関連し合いながら構成されている。その詳細に関する検討が、これまでの研究領域を拡大させ、われわれの研究成果を発展させる。

13 子育て支援学の学的体系の構築―聖徳大学「連鎖的参画による子育てのまちづくり」研究成果から 単独 平成21年11月  8日 日本子育て学会大会発表 子育て支援学の学的体系の構築により、第一に、子育てを実践するすべての関係者に有益な情報をもたらす実学としての学問構築が期待できる。第二に、大学教育等における子育て支援者の養成における体系的カリキュラムの構築が期待できる。第三に、学的体系が確立してくると、当然、研究関心が広域化、細分化、専門分化してくる。このことは従来型研究スキームを超えた形態を求める。それは親、未来の親としての学生、子育て支援者の研究参画が、当然の帰結として現れることを意味する。

14 社会開放型子育て観研究の展望―親の社会をどう受け止めるかに関する一体的アプローチをめざして 単独 平成22年10月  17日  日本子育て学会大会発表 本研究では、次のとおり「操作的定義」を定めた 。@個人完結型=母親(もしくは父母)が自己の子育てに関する問題を(自らの範囲内で)解決するスタイル。A社会開放型=地域社会の支援・協働のもとに母親(もしくは父母)が自己及び他者の子育てに関する問題を解決するスタイル。社会開放型子育て観の観点からの質的評価を組み込んだ数量化と、気づきの過程やレベルアップに関する動態的理解により、どのようなプロセスをたどらせることによって、両者を統合した子育て観を育てることができるか検討した。

15 生涯学習の人的交流がもつ癒し効果の可能性に関する検討 単独 平成22年11月  27日  日本生涯教育学会研究大会発表 これまで、一般に、個性の伸長や社会性の涵養など、「進展=促進」が自明の前提として論じられてきた。しかし、人々の「癒し」へのニーズの高まり、「居場所」の再認識などの動向からは、「進展=促進」ではなく、「進展+回帰=促進」ととらえる方が妥当な見解のように思える。同様の方向性をもつ知見としては、道教の唱える「無為自然」、マズローが晩年に提唱した「自己超越」などが挙げられるが、学習がもつ癒し効果による個人の「原点回帰」を、より普遍的なプロセスの一環としてとらえる必要がある。

16 親の社会化・個人化・原点回帰の一体的プロセスモデルの設定 単独 平成23年10月  22日  日本子育て学会大会発表 子育てや関連する活動のもつ癒し効果による個人の「原点回帰」を、「自己超越」のようなレアケースとしてではなく、「普遍的成長プロセス」の一環としてとらえる必要がある。そして、親個人に「与える」だけの子育て支援では、主体的な子育ては育たない。しかし、親としての自覚や社会性をむやみに求めても、その支援は成功しない。一人一人の親が社会の形成者の一員として成長するとともに、個人としての自己の原点を守り、充実するという側面を一体的に認識する必要がある。

17 社会開放型子育て観への転換 単独 平成25年8月  28日  日本子育て学会大会発表 子育てのまちづくりにおいては、子育て条件の整備とともに、子育て学習による次のような子育て観の転換が求められている。個人完結型「母親(もしくは父母)が自己の子育てに関する問題を(自らの範囲内で)解決するスタイル」から社会開放型「地域社会の支援・協働のもとに母親(もしくは父母)が自己及び他者の子育てに関する問題を解決するスタイル」への子育て観の転換。

<Wその他>
1 提言「青少年団体活動は青少年の自己成長にどう関わるか」 共著 平成5年3月  31日 担当(中央青少年団体連絡協議会「特別研究委員会」起草委員長)、中央青少年団体連絡協議会 「個の深み」を、個人が集団に埋没することなく一人ひとりがそれぞれの「方向性」をもつ「個人」として生きること、そして、固有の方向に向かって深く踏み入ること、あるいは踏み入ろうとすることとして定義した。その上で、青少年団体が社会の新しい変化に対応するためには、「個の深み」の尊重を軸として、メンバー一人ひとりが自律的に成長できるような団体運営に転換することが必要とした。

2 佐野市生涯学習推進基本構想 共著 平成5年4月  30日 担当(佐野市生涯学習推進協議会起草委員長)、佐野市教育委員会 市民一人一人の個人としての充実とともに、その個人が新佐野市のまちづくりのなかで市民としての役割を発揮することによって、ますます個人としても新佐野市としても充実するという「自己形成と社会形成の一体化」を実現する生涯学習推進の展望を示そうとした。

3 練馬区生涯学習推進懇談会答申「練馬区における生涯学習のあり方とその推進についての提言−土とみどりとひとと自分に出会える練馬をめざして」 共著 平成6年3月  31日 担当(練馬区生涯学習推進委員会起草委員) 4つの基本戦略として「支援の体制づくり」、「区民参加と交流の場づくり」、「生涯学習のネットワークづくり」、「学習資源の活用システムづくり」を、4つの支援方策として、「参画の力を育み尊重します」、「人と人とをつなぐ活動を応援します」、「人と地域をつなぐ活動を応援します」、「生涯学習機関と連携します」を掲げて、生涯学習推進方策を提言した。

4 葛飾区生涯学習推進計画 共著 平成6年7月  31日 担当(葛飾区生涯学習推進計画策定協議会「大人の学びあい部会」座長) 生涯学習は、一人ひとりの「どこまでも知りたい」という欲求を満たし、生涯にわたる発達・成長の機会を提供するとともに、あるがままの自分でいられる時空間を通して、癒し・安らぎをも提供する。そのためには、区民や行政職員の個性がいきいきと発揮される人材活用や、情報の共有と区民参加の発信のための条件整備が求められる。

5 佐野市生涯学習推進協議会答申「私らしさこのまちに咲かせます」 共著 平成19年3月  31日 担当(佐野市生涯学習推進協議会起草委員長、佐野市生涯学習推進アドバイザー) 答申は、「生涯学習活動は、個人の必要のために行われ、その結果、個人が充実する」と生涯学習の個人主導の側面を強調した上で、「そのことによって、私らしさも、より確かなものに」なり、これをもとに「わがまち、わが国、わが地球」のために求められる社会参画を推進するよう提唱している。このように「個人が必要とするもの」と「社会が必要とするもの」を結び付ける重要な要素として「郷土愛」や「社会正義」を掲げた点が、本答申の特徴といえる。

6 佐野市「楽習と参画のまちさの」都市宣言 共著 平成19年12月  25日 担当(佐野市生涯学習都市宣言起草委員長、佐野市生涯学習推進アドバイザー) 同宣言は、市民委員のワークショップスタイル上の観点に基づき、「ふるさと」「環境・安全」「子育て」の3領域について、楽習と参画による生涯学習のまちづくり像を文章化したものである。冒頭の「私たち佐野市民は、ひとりひとりが楽習をとおして個人として深まり、」は、個人主導の「楽しい」学習による個の深まりを表わしている。続く「その個性を生かし、協働して佐野のまちづくりに参画します。」は、学習によって深まった個によるまちづくり参画の意義を訴えている。これを「個人主導」としての生涯学習活動と、「社会参画」としてのまちづくり活動との連結ととらえることができる。

7 佐野市放課後子どもプラン運営委員会「放課後子どもプランの推進方策について―青少年の居場所づくりと子育てのまちづくり」提言 共著 平成19年7月  31日 担当(佐野市放課後子どもプラン運営委員会起草委員、佐野市生涯学習推進アドバイザー) 策定過程における市民参画の実質化を図った。各チームは、「機能チャート」「機能関係図」「資源チャート」をもとに、「事業メニュー」を作成した。そのため、事業メニューにおいては、それぞれの事業について、実現すべき機能と達成すべき目標を明確化することができた。市民参画によって「居場所づくりメニュー」を作成しようとする場合、市民としての立場や思考が自由かつ多様であるため、メニュー内の一貫性とメニュー間の関連性に欠けるものになることが多い。これに対して、各事業における達成目標が明示されるとともに、居場所機能全体が構造的に把握されるワークによって、共有された目標を前提としたメニューづくりが可能になる。

8 台東区生涯学習推進プラン「学びあい支えあうまち、つながりと交流の生涯学習へ」 共著 平成24年3月  31日 担当(台東区生涯学習推進協議会副委員長、起草担当) 生涯学習推進プランの施策展開として、1生涯学習の基礎を養う、2あらゆる世代の多様な学習を振興する、3伝統・文化を継承・発展させる、4健康的な生活の実現と生涯スポーツを実践する、5生涯学習推進システムを確立する、6地域力を高めるの4つを提案し、「学びあい支えあうまち、つながりと交流の生涯学習へ」の実現を訴えた。

9 第3次柏市生涯学習推進計画 共著 平成28年4月  30日 担当(柏市生涯学習推進協議会会長) 「地域づくり」、「子育て」、「情報提供」という3本の柱を重点施策として位置づけるとともに、「学びあい」の中で、交流を深め、つながり、広がり、自己を高め、さらには,住み良い地域づくりにつながり、全市で「支えあい」が進むよう意図した。「子育て支援」については、子育ての当事者である保護者同士が支えあい、学びあい、高めあえる関係をつくるとともに、子ども同士も育ちあえるよう、親子が出会い、交流できる場を充実させるよう提言した。


10 豊島区生涯学習センター機能の実現に向けての意見書「つどう、つながる、つなげる、つくりだす」 共著 平成28年12月  26日 担当(豊島区生涯学習推進協議会会長) 人材育成の本質は、「人づくり」ではなく「われづくり」にあるといえる。区民一人一人の自己の充実のための学びは、人によって支えられ、地域での区民同士の学びあいと支えあいは、生涯学習センターをはじめとする社会的支援機能によって支えられる。生涯学習センターとは、区の全域に広がる多様な学習や地域づくりのための各センターの拠点となる専門的センターであり、その「センター・オブ・センター」機能を、区民との協働によって発揮することによって、「つどう・つながる・つなげる・つくりだす」という理想像が実現できるものと考える。