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イノベーションの方向を見極めるCONCEPT

イノベーションの方向を見極める

 若者文化研究所 西村美東士

社会教育の古くて新しい役割


 東京大学大学院教育学研究科牧野篤教授は、「社会教育に目的があるわけではなくて、社会教育がしっかりしていて、住民が自分たちで自分たちのことを取り回しをしていく、つまり自治を鍛えることでこそ、実は社会が目的を持てるようになるということなのではないか」と述べている。「社会教育の再設計第5回から〜生活の基盤としての社会教育・公民館−自治を再発明する」、日本青年館『社会教育』2020年7月号、p.54。
 私も、1946年の寺中作雄の公民館構想を引き、公民館の公共性や教育機関としての性格については、現代社会においては、寺中構想の「伝統」を基盤にした方がよいと論じたことがある。
 牧野は、寺中構想の公民館に対する「地域の茶の間、親睦交友を深める施設」という設定を高く評価している。このような牧野の議論は、とても心強い。社会教育の温かさを感じさせる。そして、社会教育の新しい役割を展望するものである。その点について、ページを改めて考察したい。

2020年7月から連載 牧野篤「社会教育の再設計」を考える。

イノベーションを起こす組織−革新的サービス成功の本質


 イノベーションを起こすためには、「知識の創造と実践」が必要であり、そのために、横の関係(現場リーダーの善い目的や思いを起点とした共創の場づくり)と縦の関係(目的や思いを実現する集合的な実践力)の組み合わせが、組織をつくり動かしていくキーコンセプトになると本書は言う。従来の経営学でいわれてきたような、市場や業界でのポジション取りによる差別化や、組織資源の最大活用に基づく効率化というようなアプローチでは、イノベーションは起こせないとし、対立や葛藤を「あれかこれか」の二項対立ではなく、状況に応じて「あれもこれも」の二項動態のチャンスととらえて乗り越えるよう提唱する。
2017年7月野中郁次郎・西原文乃『イノベーションを起こす組織−革新的サービス成功の本質』を読む

世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?


 「サイエンス重視の意思決定」では、今日のように複雑で不安定な世界においてビジネスの舵取りをすることはできない。
 ここにイノベーションの要諦がある。
2017年7月山口周『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』を読む

つづく

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