本文へスキップ

若者文化研究所は若者の文化・キャリア・支援を専門とする研究所です。

TEL. メールでお問い合わせください

〒165 東京都中野区・・詳細はメールでお問い合わせください

社会をどう受け止めるかCONCEPT

社会をどう受け止めるか

世間に出たとたん、土砂降りだった・・・
    若者文化研究所 西村美東士
フリースクールのある若者に、「社会についてどう思うか」と聞いたところ、「社会といわれてもピンとこない。世間ならわかる。世間は好奇の目で自分を見ている。そして、学校から世間に出た途端、土砂降りだった」と答えた。いま、トランジション(学校(での教育)から社会(での労働)へのスムーズな移行)などの言葉が重視されているが、それを超える若者と社会との大きな断絶が見える。社会は個人にとって地獄なのか。


どのようにして社会のなかで生きればよいか

 私の開発した「自己相対視トレーニング」で、同じフリースクールの若者に、「組織にとって自分は何か」と聞いたところ、「歯車だ」という答えだった。半年後、彼に同じ質問をしたところ、「半年前は歯車と答えたのを覚えているが、いまはパーツだと思うようになった」と答えてくれた。歯車はなんの意思もなく、上から動かされているだけだ。しかし、パーツは独自の役割を果たしている。「社会の中で自己の位置決めをすること」、これが、地獄としての社会から脱出するための私の答えである。このことについて考えていこう。゛
つづく


個人化と社会化の定義

 私は支援理念研究にあたり、次のように定義づけている。社会化を「社会の中でより充実して生きるための能力(知識・技能・態度)の獲得過程」として定義を設定した。また、青少年個人は、このような社会化ニーズと並行して個人化ニーズともいうべき願望等を有していることに注目する必要がある。そのため、私は、「個人化」を「社会化」と対比させ、「個人としてより充実して生きるための能力の獲得過程」として設定した。

想定される結論−個人化と統合的にとらえる社会化モデルの解明が必要

 これまでも、青少年に対しては、個人としての充実のための支援とともに、望ましい社会化を支援するための方策が講じられてきた。しかし、本研究成果から、青少年の社会化支援施策の効果について次の阻害要因が導かれた。第1は、社会が求める「社会化」が、青少年の実態に対応できていないこと、第2は、青少年が求める「個人化」欲求が、社会化と統合的にとらえられていないことである。そのため、「仲間とよりよく生きる」ことを望む彼らの「萌芽的な社会化欲求」に対して、適切な支援を行うことができず、社会参加から参画に至るまでの展望を明快に示すことができなかったと考えられる。この点で、社会化モデルの解明の意義は大きいと考える。
現代青少年に関わる諸問題とその支援理念の変遷−社会化をめぐる青少年問題文献分析 より


参考:自著「個人化の進展に対応した新しい社会形成者の育成」


バナースペース

若者文化研究所

〒165-0000
詳細はメールでお問い合わせください

TEL 詳細はメールでお問い合わせください