左は東京新聞ホームページより
東京新聞から取材を受け、次のように掲載されました。
『世間』という 狭い同質・同調集団の中では、「社会に歯向かう行為だと気付くことができず」という点が、私の主張のポイントです。
正義感はあるのだけれど、視野が狭いので、社会的正義感になっていないのだろうと思います。
若者文化研究所の西村美東士所長は、まだ社会に出ていない若者が不正に手を染めた根底に、ごく身近な 「世間」の中で生き、おかしいことにノーと言えない人間関係が絡んでいると分析する。 「物の見方が主観的になる。広い社会で客観的に自分の立ち位置を考える視野が持てない」。だから、不正受給に誘われた時に、それが社会に歯向かう行為だと気付くことができず、 「もらえるのなら・・・」と軽く考えてしまうという。
西村さんは、若者には、 カルチャーショックを与えてくれる『異質の他者』と出会い、社会に目を広げる機会が必要」と語る。
東京新聞2020年11月6日号
若者文化研究所は若者の文化・キャリア・支援を専門とする研究所です。
TOPICS
- 「社会化と個人化の一体的支援」は、社会化と個人化の発展スパイラルの理解に基づいた若者支援に関する若者文化研究所のオリジナルコンセプトです。
西村美東士が科研費研究代表者として、1978年から2002年までの青少年文献3万7千件の分析から、教育側の個人化敵視や社会化放棄の傾向に対抗して打ち出した概念です。
- 「個人完結型から社会開放型への転換」は、子育て支援の実践と体系化の研究を出発点とした若者文化研究所のオリジナルコンセプトです。
聖徳大学社会連携研究『連鎖的参画による子育てまちづくり』という大規模研究のなかで、西村美東士が打ち出した概念です。
- 「原点回帰としての癒しの評価」は、個人化、社会化の結節点に「原点回帰としての癒し」が介在しているという若者の成長仮説であり、若者文化研究所のオリジナルコンセプトです。西村美東士のライフワークとしての青年教育研究の一到達点として打ち出した概念です。